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永遠の0

映画「永遠の0」をドレミと一緒に観てきた。もうずっと泣きっぱなし。後半は、押し寄せる嗚咽の波に逆らうことができなかった。

人それぞれ感じ方があるとは思うけれど、この映画のレビューを見ていると酷評されていることがあるので、普段レビューとかは書かないけれど、原作者、監督、出演者及びこの映画の製作に関わった全ての方に感謝の気持ちを込めて書いてみた。

平成26年1月5日午前0時27分ヤフー映画に投稿


特攻隊員と現代人の気持ちを結ぶ作品

私は、戦後の日本教育を受け、健太郎(三浦春馬さん)の友達と同様、あの歳頃のとき特攻と自爆テロの違いを分かっていませんでした。そして、祖父が二人とも戦死しており、自分自身とオーバーラップして観ていました。

映画を観る前に原作を読み、知覧へ行きました。そこで観た特攻隊員の写真、直筆の手紙の数々が思い出されました。

映画中の描写であり得ないのがあるというようなレビューがありますが、私はそれは枝葉だと思っています。

ストーリーはフィクションだけれど、それほど遠くない時代、自分達の祖父母の時代に特攻があったという事実。そして、そこには特攻や戦地で散っていった若者一人ひとりに想いや家族がその数だけあったという事実。そのこと想うと涙が止めどもなく溢れてきました。

以前、「きけわだつみのこえ」という戦没学生の手記を集めた本を買おうと思って本屋に行き、買う前に少し立ち読みして1通目の手紙で泣いてしまったことがあります。
久保恵男さん(特攻訓練中殉死、25歳)の手紙でした。

そこには、「ともかく日本の国は私たちがきっと護りぬきます。ただ、なによりも案ずるのは、私たちが護ったこの国が次の時代にいかなる生成をし、発展をするかということです。戦争直後の疲弊や変調よりももっと先の文化の問題が気になります。」「私の個体もこの大きな歴史の山の頂に燃焼する。私はそれを快く見つめることができます。ただ、私たちは自分たちの思想や仕事を受けついでくれるべき人間をあとに遺したい。そして私のなしえなかった生活と理想を完成させてください。そのころにはすでに戦争も終わって日本の国は文化の上で苦しまねばならぬ時代だろうと思いますから。」(手紙の一部)と書かれていました。こんな想いでおられたことを知り衝撃を受けました。

この映画は、先の大戦で国を護ろうとして散った若者達の想いを届けるものだと思います。自分の命よりも大切なものがあるということ。護りたかったものがある、遺したかったものがあるということ。そのような想いの塊の上に、今の世の中があるという強烈なメッセージだと思います。

現代の価値観で考えると理解不能な特攻。しかし、それを実行した若者たちは現代と同じかそれ以上の人間愛・家族愛を持つ若者たちだったということが伝わります。

とかく現代の物差しで当時を捉え、命を粗末にするあり得ない時代だと思ってしまいがちですが、その時代に生きていた人たちは、決して命を粗末にした訳ではなく、現代に生きる我々と同じ考え方だったということが分かり、たまらない気持になりました。

この映画は、特攻隊員と現代に生きる人たちの気持ちを結びつける作品だと思います。


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Author:美空
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普段は、パートナーのドレミと関西を中心に活動しています。

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